Visual StudioでCMakeを使ってMFCプロジェクトをビルドする方法

2024-04-02

CMakeにおけるCMAKE_MFC_FLAGの詳細解説

CMAKE_MFC_FLAG は、CMakeプロジェクトでMFCライブラリを使用するかどうかを設定する変数です。これは、Windows向けのGUIアプリケーション開発でよく使用されます。

設定方法

CMAKE_MFC_FLAG は、CMakeLists.txtファイルで設定できます。以下のコード例のように、set()コマンドを使って設定します。

set(CMAKE_MFC_FLAG 1)

引数

CMAKE_MFC_FLAG は以下の引数を受け取ります。

  • 1: 静的MFCライブラリを使用する

デフォルト値

CMAKE_MFC_FLAG のデフォルト値は 0 であり、MFCライブラリを使用しないことを意味します。

影響

CMAKE_MFC_FLAG を設定すると、以下の影響があります。

  • MFCに必要なヘッダーファイルとライブラリファイルがプロジェクトに追加されます。
  • リンカオプションが設定され、MFCライブラリとリンクされます。

使用例

以下の例は、CMAKE_MFC_FLAG を使ってMFCライブラリを使用するプロジェクトを作成する例です。

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

project(MyProject)

set(CMAKE_MFC_FLAG 1)

add_executable(MyProject
  main.cpp
)

target_link_libraries(MyProject
  ${MFC_LIBRARIES}
)

この例では、CMAKE_MFC_FLAG1 に設定して、静的MFCライブラリを使用するようにしています。

補足

  • CMAKE_MFC_FLAG は、Visual Studioプロジェクトファイルで**_AFX_NO_MFC_STATICマクロと_AFXDLL**マクロに対応しています。
  • CMAKE_MFC_FLAG を設定する前に、find_package(MFC)コマンドを実行して、MFCライブラリを見つける必要があります。


CMake の CMAKE_MFC_FLAG を使ったサンプルコード

静的MFCライブラリを使用したサンプルコード

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

project(MyProject)

set(CMAKE_MFC_FLAG 1)

add_executable(MyProject
  main.cpp
)

target_link_libraries(MyProject
  ${MFC_LIBRARIES}
)
  • このコードは、静的MFCライブラリを使用して "MyProject" という名前の単純な実行ファイルを作成します。
  • set(CMAKE_MFC_FLAG 1) は、静的MFCライブラリを使用することを指定します。
  • target_link_libraries(MyProject ${MFC_LIBRARIES}) は、プロジェクトにMFCライブラリをリンクします。

共有MFCライブラリを使用したサンプルコード

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

project(MyProject)

set(CMAKE_MFC_FLAG 2)

add_executable(MyProject
  main.cpp
)

target_link_libraries(MyProject
  ${MFC_SHARED_LIBRARIES}
)

MFCダイアログを使用したサンプルコード

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

project(MyProject)

set(CMAKE_MFC_FLAG 1)

add_executable(MyProject
  main.cpp
  dialog.cpp
)

target_link_libraries(MyProject
  ${MFC_LIBRARIES}
)

add_custom_command(
  TARGET MyProject
  POST_BUILD
  COMMAND ${CMAKE_COMMAND} -E copy
    ${CMAKE_CURRENT_BINARY_DIR}/dialog.ui
    ${CMAKE_CURRENT_BINARY_DIR}/../resources
)

説明

  • dialog.ui は、Qt Designerなどのツールを使用して作成したMFCダイアログのリソースファイルです。
  • add_custom_command コマンドは、ビルド後に dialog.ui ファイルを resources ディレクトリにコピーします。

MFC拡張機能を使用したサンプルコード

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

project(MyProject)

set(CMAKE_MFC_FLAG 1)

add_library(MyMFC SHARED
  my_mfc_extension.cpp
)

target_link_libraries(MyMFC
  ${MFC_LIBRARIES}
)

add_executable(MyProject
  main.cpp
)

target_link_libraries(MyProject
  MyMFC
)

説明

  • my_mfc_extension.cpp は、MFC拡張機能を実装するC++ソースファイルです。
  • MyMFC は、MFC拡張機能をラップする共有ライブラリです。
  • MyProject は、MyMFC ライブラリにリンクされています。

その他のサンプルコード

  • [CMakeでMFC拡張機能を使用する](https://


CMakeでMFCを使用するその他の方法

find_package()コマンドを使用して、MFCライブラリを自動的に検出することができます。これは、CMAKE_MFC_FLAGを使用するよりも便利な方法です。

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

project(MyProject)

find_package(MFC REQUIRED)

add_executable(MyProject
  main.cpp
)

target_link_libraries(MyProject
  ${MFC_LIBRARIES}
)

CMAKE_MODULE_PATH 変数を変更して、CMakeモジュールをロードすることができます。これは、特定のMFCバージョンやMFC拡張機能を使用する場合に役立ちます。

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

project(MyProject)

set(CMAKE_MODULE_PATH ${CMAKE_MODULE_PATH}
  "/path/to/custom/cmake/modules")

find_package(MFC REQUIRED)

add_executable(MyProject
  main.cpp
)

target_link_libraries(MyProject
  ${MFC_LIBRARIES}
)

外部プロジェクトのインクルード

MFCプロジェクトを外部プロジェクトとしてインクルードすることができます。これは、複雑なプロジェクトや既存のMFCプロジェクトを使用する場合に役立ちます。

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

project(MyProject)

add_subdirectory("external/MFC")

add_executable(MyProject
  main.cpp
)

target_link_libraries(MyProject
  ${MFC_LIBRARIES}
)

手動による設定

CMAKE_MFC_LIBRARIESCMAKE_MFC_INCLUDES などの変数を手動で設定することができます。これは、高度なカスタマイズが必要な場合に役立ちます。

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

project(MyProject)

set(CMAKE_MFC_LIBRARIES
  "/path/to/mfc/lib/mfc.lib"
  "/path/to/mfc/lib/mfcd.lib"
  "/path/to/mfc/lib/mfcu.lib")

set(CMAKE_MFC_INCLUDES
  "/path/to/mfc/include")

add_executable(MyProject
  main.cpp
)

target_link_libraries(MyProject
  ${CMAKE_MFC_LIBRARIES}
)



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