CMakeでMSVC_IDEを使ってVisual Studioプロジェクトを構築

2024-04-02

MSVC_IDE と CMake の Variables

主要な Variables

CMake プロジェクトの種類

  • CMAKE_GENERATOR: 使用する Visual Studio ジェネレータを指定します。主な値は以下の通りです。
    • "Visual Studio 16 2019": Visual Studio 2019
  • CMAKE_SOLUTION_TYPE: 生成するソリューションの種類を指定します。主な値は以下の通りです。
    • "None": ソリューションファイル (.sln) を生成しない
    • "Executive": コンソールアプリケーション
    • "GUI": GUI アプリケーション
    • "Static Library": 静的ライブラリ
    • "Shared Library": 共有ライブラリ

ソリューションとプロジェクトの設定

  • CMAKE_CXX_FLAGS: C++ コンパイラに渡されるオプションを指定します。
  • CMAKE_LINKER_FLAGS: リンカーに渡されるオプションを指定します。
  • CMAKE_RUNTIME_OUTPUT_DIRECTORY: 生成される実行ファイルの出力ディレクトリを指定します。
  • CMAKE_LIBRARY_OUTPUT_DIRECTORY: 生成されるライブラリの出力ディレクトリを指定します。

その他の Variables

  • MSVC_USE_STATIC_CRT: 静的ランタイムライブラリを使用するかどうかを指定します。
  • MSVC_RUNTIME_LIBRARY: 使用するランタイムライブラリの種類を指定します。
  • MSVC_TARGET_PLATFORM: ターゲットプラットフォーム (Win32、x64 など) を指定します。

cmake_minimum_required(VERSION 3.16)

project(MyProject)

set(CMAKE_CXX_FLAGS "/std:c++17 /O2")

set(CMAKE_RUNTIME_OUTPUT_DIRECTORY "${CMAKE_BINARY_DIR}/bin")

add_executable(my_app main.cpp)

target_link_libraries(my_app Ws2_32)

install(TARGETS my_app DESTINATION "${CMAKE_INSTALL_PREFIX}/bin")

このコードは、main.cpp ファイルからコンソールアプリケーションを作成し、Ws2_32 ライブラリとリンクし、bin ディレクトリにインストールします。

MSVC_IDE 変数グループは、CMake で Visual Studio との連携を細かく制御するために使用できます。プロジェクトの種類、ソリューションとプロジェクトの設定、その他のオプションなどを設定することができます。詳細については、上記の参考資料を参照してください。



さまざまなサンプルコード

#include <iostream>

int main() {
  int a, b;
  std::cout << "2つの整数を入力してください: ";
  std::cin >> a >> b;
  std::cout << "a + b = " << a + b << std::endl;
  return 0;
}

ファイルの読み書き

#include <fstream>
#include <iostream>

int main() {
  std::ifstream infile("input.txt");
  std::ofstream outfile("output.txt");
  std::string line;
  while (std::getline(infile, line)) {
    outfile << line << std::endl;
  }
  return 0;
}

ソートアルゴリズムの実装

#include <algorithm>
#include <iostream>
#include <vector>

int main() {
  std::vector<int> v = {3, 1, 4, 1, 5, 9};
  std::sort(v.begin(), v.end());
  for (int i : v) {
    std::cout << i << " ";
  }
  std::cout << std::endl;
  return 0;
}

クラスとオブジェクト

#include <iostream>

class Person {
 public:
  Person(std::string name, int age) {
    this->name = name;
    this->age = age;
  }

  void print() {
    std::cout << "名前: " << name << ", 年齢: " << age << std::endl;
  }

 private:
  std::string name;
  int age;
};

int main() {
  Person person("山田太郎", 20);
  person.print();
  return 0;
}

テンプレート

#include <iostream>

template <typename T>
void print(T value) {
  std::cout << value << std::endl;
}

int main() {
  print(10);
  print("Hello, world!");
  return 0;
}


ファイル操作のその他の方法

標準ライブラリ

  • std::ifstream: テキストファイルの読み込み
  • std::fwrite: バイナリファイルへの書き込み
  • std::fread: バイナリファイルからの読み込み

C 標準ライブラリ

  • fopen: ファイルを開く
  • fclose: ファイルを閉じる
  • fread: ファイルから読み込む
  • fwrite: ファイルに書き込む
  • fseek: ファイルポインタを移動する

Boost C++ Libraries

  • boost::filesystem: ファイルシステム操作のためのライブラリ
  • boost::iostreams: ファイルストリーム操作のためのライブラリ

Qt

  • QFile: ファイル操作のためのクラス
  • QTextStream: テキストファイル操作のためのクラス
  • 必要な機能
  • 読み書きするファイルの種類
  • パフォーマンス
  • 使いやすさ

簡単なファイル操作の場合は、標準ライブラリを使用するのがおすすめです。標準ライブラリはシンプルで使いやすく、多くの場合十分な機能を提供します。

複雑なファイル操作や、パフォーマンスが重要な場合は、C 標準ライブラリや Boost C++ Libraries などのライブラリを使用することを検討してください。これらのライブラリは、標準ライブラリよりも多くの機能を提供し、より高速なパフォーマンスを実現できます。

GUI アプリケーションの場合は、Qt などの GUI フレームワークが提供するファイル操作機能を使用するのがおすすめです。

C++ でファイルを読み書きするには、さまざまな方法があります。どの方法を選択するべきかは、必要な機能、読み書きするファイルの種類、パフォーマンス、使いやすさによって異なります。




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