CMakeでMSVC_IDEを使ってVisual Studioプロジェクトを構築
MSVC_IDE と CMake の Variables
主要な Variables
CMake プロジェクトの種類
- CMAKE_GENERATOR: 使用する Visual Studio ジェネレータを指定します。主な値は以下の通りです。
"Visual Studio 16 2019"
: Visual Studio 2019
- CMAKE_SOLUTION_TYPE: 生成するソリューションの種類を指定します。主な値は以下の通りです。
"None"
: ソリューションファイル (.sln) を生成しない"Executive
": コンソールアプリケーション"GUI
": GUI アプリケーション"Static Library"
: 静的ライブラリ"Shared Library"
: 共有ライブラリ
ソリューションとプロジェクトの設定
- CMAKE_CXX_FLAGS: C++ コンパイラに渡されるオプションを指定します。
- CMAKE_LINKER_FLAGS: リンカーに渡されるオプションを指定します。
- CMAKE_RUNTIME_OUTPUT_DIRECTORY: 生成される実行ファイルの出力ディレクトリを指定します。
- CMAKE_LIBRARY_OUTPUT_DIRECTORY: 生成されるライブラリの出力ディレクトリを指定します。
その他の Variables
- MSVC_USE_STATIC_CRT: 静的ランタイムライブラリを使用するかどうかを指定します。
- MSVC_RUNTIME_LIBRARY: 使用するランタイムライブラリの種類を指定します。
- MSVC_TARGET_PLATFORM: ターゲットプラットフォーム (Win32、x64 など) を指定します。
例
cmake_minimum_required(VERSION 3.16)
project(MyProject)
set(CMAKE_CXX_FLAGS "/std:c++17 /O2")
set(CMAKE_RUNTIME_OUTPUT_DIRECTORY "${CMAKE_BINARY_DIR}/bin")
add_executable(my_app main.cpp)
target_link_libraries(my_app Ws2_32)
install(TARGETS my_app DESTINATION "${CMAKE_INSTALL_PREFIX}/bin")
このコードは、main.cpp
ファイルからコンソールアプリケーションを作成し、Ws2_32
ライブラリとリンクし、bin
ディレクトリにインストールします。
MSVC_IDE 変数グループは、CMake で Visual Studio との連携を細かく制御するために使用できます。プロジェクトの種類、ソリューションとプロジェクトの設定、その他のオプションなどを設定することができます。詳細については、上記の参考資料を参照してください。
さまざまなサンプルコード
#include <iostream>
int main() {
int a, b;
std::cout << "2つの整数を入力してください: ";
std::cin >> a >> b;
std::cout << "a + b = " << a + b << std::endl;
return 0;
}
ファイルの読み書き
#include <fstream>
#include <iostream>
int main() {
std::ifstream infile("input.txt");
std::ofstream outfile("output.txt");
std::string line;
while (std::getline(infile, line)) {
outfile << line << std::endl;
}
return 0;
}
ソートアルゴリズムの実装
#include <algorithm>
#include <iostream>
#include <vector>
int main() {
std::vector<int> v = {3, 1, 4, 1, 5, 9};
std::sort(v.begin(), v.end());
for (int i : v) {
std::cout << i << " ";
}
std::cout << std::endl;
return 0;
}
クラスとオブジェクト
#include <iostream>
class Person {
public:
Person(std::string name, int age) {
this->name = name;
this->age = age;
}
void print() {
std::cout << "名前: " << name << ", 年齢: " << age << std::endl;
}
private:
std::string name;
int age;
};
int main() {
Person person("山田太郎", 20);
person.print();
return 0;
}
テンプレート
#include <iostream>
template <typename T>
void print(T value) {
std::cout << value << std::endl;
}
int main() {
print(10);
print("Hello, world!");
return 0;
}
ファイル操作のその他の方法
標準ライブラリ
std::ifstream
: テキストファイルの読み込みstd::fwrite
: バイナリファイルへの書き込みstd::fread
: バイナリファイルからの読み込み
C 標準ライブラリ
fopen
: ファイルを開くfclose
: ファイルを閉じるfread
: ファイルから読み込むfwrite
: ファイルに書き込むfseek
: ファイルポインタを移動する
Boost C++ Libraries
boost::filesystem
: ファイルシステム操作のためのライブラリboost::iostreams
: ファイルストリーム操作のためのライブラリ
Qt
QFile
: ファイル操作のためのクラスQTextStream
: テキストファイル操作のためのクラス
- 必要な機能
- 読み書きするファイルの種類
- パフォーマンス
- 使いやすさ
簡単なファイル操作の場合は、標準ライブラリを使用するのがおすすめです。標準ライブラリはシンプルで使いやすく、多くの場合十分な機能を提供します。
複雑なファイル操作や、パフォーマンスが重要な場合は、C 標準ライブラリや Boost C++ Libraries などのライブラリを使用することを検討してください。これらのライブラリは、標準ライブラリよりも多くの機能を提供し、より高速なパフォーマンスを実現できます。
GUI アプリケーションの場合は、Qt などの GUI フレームワークが提供するファイル操作機能を使用するのがおすすめです。
C++ でファイルを読み書きするには、さまざまな方法があります。どの方法を選択するべきかは、必要な機能、読み書きするファイルの種類、パフォーマンス、使いやすさによって異なります。
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CMake ポリシー CMP0060 は、CMake 3.3 で導入されたポリシーで、ライブラリのリンク方法に影響を与えます。このポリシーは、デフォルトで OLD 動作に設定されていますが、NEW 動作に変更することもできます。OLD 動作と NEW 動作の違い
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FindCABLE は以下の情報を設定します。CABLE: CABLE 実行ファイルのパスCABLE_TCL_LIBRARY: Tcl ラッパーライブラリのパスCABLE_INCLUDE_DIR: インクルードディレクトリのパスTcl ラッパーをビルドするには、共有ライブラリを追加し、${CABLE_TCL_LIBRARY} にリンクする必要があります。