Qt GUIでQPdfWriter::addFileAttachment()関数を使ってPDFファイルに添付ファイルを追加する

2024-04-02

Qt GUIにおけるQPdfWriter::addFileAttachment()の解説

関数の概要

void QPdfWriter::addFileAttachment(const QString &fileName, const QString &description)

引数

  • fileName: 添付するファイルのパス
  • description: 添付ファイルの説明

戻り値

なし

使用例

QPdfWriter pdfWriter("output.pdf");

// ファイルを添付
pdfWriter.addFileAttachment("image.png", "添付画像");
pdfWriter.addFileAttachment("data.txt", "添付データ");

// PDFファイルの書き込み
pdfWriter.write();

この例では、image.pngdata.txtというファイルをoutput.pdfというPDFファイルに添付しています。

詳細

  • QPdfWriterクラスは、Qt GUIアプリケーションでPDFファイルを作成するために使用されます。
  • addFileAttachment()関数は、QPdfWriterクラスのメンバー関数です。
  • 添付ファイルは、PDFファイルを開いたときに表示されます。
  • 添付ファイルは、PDFファイルに埋め込まれるため、ファイルサイズが大きくなる可能性があります。

補足

  • QPdfWriterクラスは、Qt 5.15以降で使用できます。
  • 添付ファイルには、画像、文書、音声ファイルなど、任意のファイル形式のファイルを使用することができます。


QPdfWriter::addFileAttachment()のサンプルコード

画像ファイルの添付

#include <QPdfWriter>
#include <QImage>

int main() {
  // PDFファイルライターを作成
  QPdfWriter pdfWriter("output.pdf");

  // 画像ファイルを読み込み
  QImage image("image.png");

  // 画像ファイルを添付
  pdfWriter.addFileAttachment("image.png", "添付画像", image.scaled(100, 100));

  // PDFファイルの書き込み
  pdfWriter.write();

  return 0;
}

テキストファイルの添付

#include <QPdfWriter>
#include <QFile>

int main() {
  // PDFファイルライターを作成
  QPdfWriter pdfWriter("output.pdf");

  // テキストファイルを読み込み
  QFile file("data.txt");
  file.open(QIODevice::ReadOnly);
  QByteArray data = file.readAll();
  file.close();

  // テキストファイルを添付
  pdfWriter.addFileAttachment("data.txt", "添付データ", data);

  // PDFファイルの書き込み
  pdfWriter.write();

  return 0;
}

このコードでは、data.txtというテキストファイルをoutput.pdfというPDFファイルに添付しています。

複数ファイルの添付

#include <QPdfWriter>
#include <QImage>
#include <QFile>

int main() {
  // PDFファイルライターを作成
  QPdfWriter pdfWriter("output.pdf");

  // 画像ファイルを読み込み
  QImage image("image.png");

  // テキストファイルを読み込み
  QFile file("data.txt");
  file.open(QIODevice::ReadOnly);
  QByteArray data = file.readAll();
  file.close();

  // 複数ファイルを添付
  pdfWriter.addFileAttachment("image.png", "添付画像", image.scaled(100, 100));
  pdfWriter.addFileAttachment("data.txt", "添付データ", data);

  // PDFファイルの書き込み
  pdfWriter.write();

  return 0;
}

このコードでは、image.pngdata.txtという2つのファイルをoutput.pdfというPDFファイルに添付しています。

パスワード付きPDFファイルの作成

#include <QPdfWriter>
#include <QImage>

int main() {
  // PDFファイルライターを作成
  QPdfWriter pdfWriter("output.pdf");

  // パスワードを設定
  pdfWriter.setPassword("password");

  // 画像ファイルを読み込み
  QImage image("image.png");

  // 画像ファイルを添付
  pdfWriter.addFileAttachment("image.png", "添付画像", image.scaled(100, 100));

  // PDFファイルの書き込み
  pdfWriter.write();

  return 0;
}

このコードでは、output.pdfというパスワード付きPDFファイルを作成し、image.pngという画像ファイルを添付しています。

その他

  • QPdfWriterクラスには、他にも様々な機能があります。詳細はQtドキュメントを参照してください。


QPdfWriter::addFileAttachment()の代替方法

QFileを使用する

#include <QFile>
#include <QPdfWriter>

int main() {
  // PDFファイルライターを作成
  QPdfWriter pdfWriter("output.pdf");

  // テキストファイルを開く
  QFile file("data.txt");
  file.open(QIODevice::ReadOnly);

  // テキストファイルの内容をPDFファイルに追加
  pdfWriter.addPage(file.readAll());

  // PDFファイルの書き込み
  pdfWriter.write();

  return 0;
}

QTextDocumentを使用する

#include <QTextDocument>
#include <QPdfWriter>

int main() {
  // PDFファイルライターを作成
  QPdfWriter pdfWriter("output.pdf");

  // テキストドキュメントを作成
  QTextDocument document;
  document.setHtml("<h1>Hello, World!</h1>");

  // テキストドキュメントをPDFファイルに追加
  pdfWriter.addPage(document.print());

  // PDFファイルの書き込み
  pdfWriter.write();

  return 0;
}

このコードでは、QTextDocumentクラスを使用して<h1>Hello, World!</h1>というテキストを含むテキストドキュメントを作成し、それをoutput.pdfというPDFファイルに追加しています。

QtWebKitを使用する

#include <QtWebKit>
#include <QPdfWriter>

int main() {
  // PDFファイルライターを作成
  QPdfWriter pdfWriter("output.pdf");

  // Webページを表示するウィジェットを作成
  QWebView webView;
  webView.load("https://www.google.com");

  // WebページをPDFファイルに追加
  pdfWriter.addPage(webView.renderToString());

  // PDFファイルの書き込み
  pdfWriter.write();

  return 0;
}

このコードでは、QtWebKitモジュールを使用してhttps://www.google.comというWebページを表示し、それをoutput.pdfというPDFファイルに追加しています。

その他

  • これらの方法は、QPdfWriter::addFileAttachment()関数よりも柔軟性がありますが、より複雑になる可能性があります。
  • どの方法を使用するかは、要件によって異なります。



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