C言語コンパイラとCMakeの連携を強化! CMAKE_C_KNOWN_FEATURES で開発効率アップ
CMakeにおけるCMAKE_C_KNOWN_FEATURESの詳細解説
CMAKE_C_KNOWN_FEATURES
は、CMakeのグローバルスコーププロパティであり、C言語コンパイラで利用可能なC言語機能のリストを格納します。このプロパティは、ターゲットのコンパイル時に特定の機能を有効化/無効化するために使用できます。
詳細
- バージョン: CMake 3.1以降で利用可能
- データ型: STRING
- 初期値: CMakeが認識しているC言語機能のリスト
- 使用例:
# ターゲットに対してC言語機能を有効化する例
target_compile_features(my_target PUBLIC CXX_STANDARD_17)
# CMAKE_C_KNOWN_FEATURESに含まれる機能を確認する例
if(CMAKE_C_KNOWN_FEATURES MATCHES "c11")
# C11機能が利用可能な場合の処理
else()
# C11機能が利用できない場合の処理
endif()
C言語機能のリスト
CMAKE_C_KNOWN_FEATURES
に含まれるC言語機能のリストは、CMakeのバージョンによって異なります。詳細は、CMakeのドキュメント https://cmake.org/features/ を参照してください。
補足
CMAKE_C_KNOWN_FEATURES
は、C言語コンパイラによってサポートされている機能のみをリストします。コンパイラが特定の機能をサポートしていない場合、その機能はリストに含まれません。target_compile_features()
コマンドを使用して、ターゲットに対して特定のC言語機能を有効化/無効化できます。
- 本解説は、2024年4月8日時点の情報に基づいています。
- 本解説は、情報提供のみを目的としており、いかなる保証も伴いません。
- ご不明な点があれば、お気軽にご質問ください。
CMakeにおけるCMAKE_C_KNOWN_FEATURESのサンプルコード
ターゲットに対してC言語機能を有効化する例
# C11標準を有効にする
target_compile_features(my_target PUBLIC CXX_STANDARD_17)
# C11標準で追加された`_Generic`キーワードを使用する
add_executable(my_program main.c)
target_link_libraries(my_program my_target)
set(SOURCE_FILES main.c)
set(CMAKE_C_COMPILER_FLAGS "-std=c11")
add_custom_command(
TARGET my_program
POST_BUILD
COMMAND ${CMAKE_C_COMPILER} -o ${CMAKE_CURRENT_BINARY_DIR}/my_program ${SOURCE_FILES} ${CMAKE_C_COMPILER_FLAGS}
)
CMAKE_C_KNOWN_FEATURESに含まれる機能を確認する例
if(CMAKE_C_KNOWN_FEATURES MATCHES "c11")
# C11機能が利用可能な場合の処理
message(STATUS "C11機能が利用可能です")
else()
# C11機能が利用できない場合の処理
message(STATUS "C11機能が利用できません")
endif()
特定のC言語機能を有効/無効化する例
# C11標準の`_Generic`キーワードを使用する
set(SOURCE_FILES main.c)
# C11標準を有効にする
set(CMAKE_C_COMPILER_FLAGS "-std=c11")
# `_Generic`キーワードを無効にする
set(CMAKE_C_FLAGS "-Wno-error=unused-variable")
add_custom_command(
TARGET my_program
POST_BUILD
COMMAND ${CMAKE_C_COMPILER} -o ${CMAKE_CURRENT_BINARY_DIR}/my_program ${SOURCE_FILES} ${CMAKE_C_COMPILER_FLAGS} ${CMAKE_C_FLAGS}
)
CMAKE_C_KNOWN_FEATURESの代わりとなる方法
コンパイラフラグ
多くの場合、コンパイラフラグを使用して特定のC言語機能を有効/無効化できます。例えば、C11標準を有効にするには、以下のフラグを使用できます。
-std=c11
コンパイラフラグの詳細については、コンパイラのドキュメントを参照してください。
プリプロセッサマクロを使用して、特定のC言語機能を有効/無効化することもできます。例えば、__STDC_VERSION__
マクロを使用して、C11標準が利用可能かどうかを確認できます。
#ifdef __STDC_VERSION__
#if __STDC_VERSION__ >= 201112L
// C11機能が利用可能な場合の処理
#endif
#endif
プリプロセッサマクロの詳細については、C言語のドキュメントを参照してください。
ソースコードの変更
C言語機能によっては、ソースコードを変更することで有効/無効化できるものもあります。例えば、restrict
キーワードは、C99標準で導入されましたが、C89標準のコンパイラでも使用できます。ただし、ソースコードを修正する必要があります。
// C89標準のコンパイラで`restrict`キーワードを使用する例
void foo(int *restrict p) {
*p = 10;
}
ソースコードの変更は、最後の手段として使用するべきです。
その他の方法
上記以外にも、C言語コンパイラで利用可能なC言語機能を制御する方法はいくつかあります。詳細は、コンパイラや開発環境のドキュメントを参照してください。
注意事項
- C言語機能を有効/無効化する方法は、コンパイラや開発環境によって異なる場合があります。
- 特定のC言語機能を有効/無効化する前に、その機能の動作を理解しておく必要があります。
- ソースコードを変更する場合は、互換性を考慮する必要があります。
CMAKE_C_KNOWN_FEATURES
は、CMakeを使用してC言語コンパイラで利用可能なC言語機能を制御するための便利な方法です。ただし、他の方法も存在するため、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。
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