サンプルコードで学ぶQGraphicsSceneContextMenuEvent::screenPos()
Qt WidgetsにおけるQGraphicsSceneContextMenuEvent::screenPos()の解説
コード例
#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QGraphicsScene>
#include <QtWidgets/QGraphicsView>
class MyGraphicsScene : public QGraphicsScene
{
public:
MyGraphicsScene()
{
// ...
}
protected:
void contextMenuEvent(QGraphicsSceneContextMenuEvent *event) override
{
// スクリーン座標を取得
QPointF screenPos = event->screenPos();
// ...
QGraphicsScene::contextMenuEvent(event);
}
};
int main(int argc, char *argv[])
{
QApplication app(argc, argv);
MyGraphicsScene scene;
QGraphicsView view(&scene);
// ...
view.show();
return app.exec();
}
上記のコード例では、MyGraphicsSceneクラスのcontextMenuEvent()メソッド内で、QGraphicsSceneContextMenuEvent::screenPos()を使用して、イベント発生時のスクリーン座標を取得しています。この座標は、メニューを表示する場所を決定したり、その他の処理に使用することができます。
メソッドの詳細
戻り値
この関数は、イベント発生時のスクリーン座標を表すQPointFオブジェクトを返します。
関連する関数
- QGraphicsSceneContextMenuEvent::scenePos()
- QGraphicsSceneMouseEvent::screenPos()
補足
- QGraphicsSceneContextMenuEvent::screenPos()は、QGraphicsSceneMouseEvent::screenPos()と同様の機能を提供しますが、コンテキストメニューイベント専用に設計されています。
- スクリーン座標とは、画面上のピクセル単位で表された座標です。
- シーン座標とは、グラフィックスシーン内の論理的な座標です。
- グローバル座標とは、ウィジェット座標系上の座標です。
Qt WidgetsにおけるQGraphicsSceneContextMenuEvent::screenPos()のサンプルコード
サンプル1:コンテキストメニューを表示する場所を決定する
void MyGraphicsScene::contextMenuEvent(QGraphicsSceneContextMenuEvent *event)
{
// スクリーン座標を取得
QPointF screenPos = event->screenPos();
// メニューを表示する場所を決定
QPoint menuPos = screenPos.toPoint();
menuPos.setX(menuPos.x() + 10);
menuPos.setY(menuPos.y() + 10);
// メニューを表示
QMenu menu;
menu.addAction("アクション1");
menu.addAction("アクション2");
menu.exec(menuPos);
QGraphicsScene::contextMenuEvent(event);
}
サンプル2:アイテムの情報を表示する
void MyGraphicsScene::contextMenuEvent(QGraphicsSceneContextMenuEvent *event)
{
// スクリーン座標を取得
QPointF screenPos = event->screenPos();
// アイテムを取得
QGraphicsItem *item = itemAt(screenPos);
// アイテムの情報表示
if (item) {
QString message = "アイテムの名前: " + item->objectName();
QMessageBox::information(nullptr, "アイテム情報", message);
}
QGraphicsScene::contextMenuEvent(event);
}
このコード例では、QGraphicsSceneContextMenuEvent::screenPos()を使用して、イベント発生時のスクリーン座標を取得しています。その後、その座標を使用して、アイテムを取得しています。最後に、取得したアイテムの情報
サンプル3:カスタムメニューを表示する
void MyGraphicsScene::contextMenuEvent(QGraphicsSceneContextMenuEvent *event)
{
// スクリーン座標を取得
QPointF screenPos = event->screenPos();
// カスタムメニューを表示
QMenu menu;
QAction *action1 = menu.addAction("アクション1");
QAction *action2 = menu.addAction("アクション2");
// メニュー項目を選択したときの処理
connect(action1, &QAction::triggered, [this, screenPos]() {
// ...
});
connect(action2, &QAction::triggered, [this, screenPos]() {
// ...
});
menu.exec(screenPos);
QGraphicsScene::contextMenuEvent(event);
}
このコード例では、QGraphicsSceneContextMenuEvent::screenPos()を使用して、イベント発生時のスクリーン座標を取得しています。その後、その座標を使用して、カスタムメニューを表示しています。
QGraphicsSceneContextMenuEvent::screenPos()は、グラフィックスシーン上で発生したコンテキストメニューイベントのスクリーン座標を取得する
Qt WidgetsにおけるQGraphicsSceneContextMenuEvent::screenPos()の代替方法
QGraphicsSceneMouseEvent::screenPos()は、マウスイベント発生時のスクリーン座標を取得します。コンテキストメニューイベントはマウスイベントの一種なので、この関数を使用してスクリーン座標を取得することができます。
void MyGraphicsScene::mousePressEvent(QGraphicsSceneMouseEvent *event)
{
// スクリーン座標を取得
QPointF screenPos = event->screenPos();
// ...
QGraphicsScene::mousePressEvent(event);
}
QCursor::pos()は、現在のマウスカーソルのスクリーン座標を取得します。
void MyGraphicsScene::contextMenuEvent(QGraphicsSceneContextMenuEvent *event)
{
// スクリーン座標を取得
QPointF screenPos = QCursor::pos();
// ...
QGraphicsScene::contextMenuEvent(event);
}
QApplication::globalPos()は、現在のマウスカーソルのグローバル座標を取得します。グローバル座標は、ウィジェット座標系上の座標です。
void MyGraphicsScene::contextMenuEvent(QGraphicsSceneContextMenuEvent *event)
{
// スクリーン座標を取得
QPointF screenPos = QApplication::globalPos().toPoint();
// ...
QGraphicsScene::contextMenuEvent(event);
}
- イベント発生時のスクリーン座標を取得したい場合は、QGraphicsSceneContextMenuEvent::screenPos()を使用するのが最も簡単です。
- マウスイベント以外のイベントでスクリーン座標を取得したい場合は、QCursor::pos()を使用する必要があります。
- ウィジェット座標系上の座標を取得したい場合は、QApplication::globalPos()を使用する必要があります。
QGraphicsSceneContextMenuEvent::screenPos()以外にも、イベント発生時のスクリーン座標を取得する方法はいくつかあります。どの方法を使用するべきかは、状況によって異なります。
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