【初心者向け】CMakeの「CMP0040」エラーを回避する方法:詳細と解決策

2024-04-18

CMakeポリシー「CMP0040」は、add_custom_command()コマンドで指定されたターゲットが、現在のディレクトリ内に存在し、かつ定義されていることを確認するものです。このポリシーは、CMake 3.0で導入され、以下の2つの動作モードを持ちます。

旧動作 (OLD)

  • CMake 2.8.12以下では、add_custom_command()で指定されたターゲットが存在しない、または現在のディレクトリ外で定義されている場合、警告も出さずにカスタムコマンドを無視していました。

新動作 (NEW)

  • CMake 3.0以降では、add_custom_command()で指定されたターゲットが存在しない、または現在のディレクトリ外で定義されている場合、エラーを出力します。

影響を受ける場面

このポリシーは、以下の状況で影響を受けます。

  • add_custom_command()を使用して、ターゲットに依存するカスタムコマンドを定義する場合
  • サブディレクトリにあるターゲットに対して、親ディレクトリからadd_custom_command()を使用してカスタムコマンドを定義する場合

対処方法

このポリシーによるエラーを回避するには、以下の方法があります。

  1. ターゲットが存在し、現在のディレクトリ内に定義されていることを確認する
  2. cmake_policyコマンドを使用して、このポリシーの動作モードをOLDに設定する
cmake_policy(SET CMP0040 OLD)

以下のコードは、fooというターゲットに依存するカスタムコマンドを定義します。

add_custom_command(TARGET foo
                   COMMAND ${CMAKE_COMMAND} -E echo "Running custom command for foo")

# CMake 2.8.12以下では警告が出ず、CMake 3.0以降ではエラーが出力されます。

このエラーを回避するには、以下のいずれかの方法で対処する必要があります。

補足

  • このポリシーは、CMakeのバージョンによって動作が異なることに注意が必要です。
  • 新しい動作は、より厳格なコードチェックを実現しますが、既存のCMakeプロジェクトとの互換性を損なう可能性があります。
  • 必要な場合は、cmake_policyコマンドを使用して、ポリシーの動作モードを個別に設定することができます。


いろいろなサンプルコード

以下、いくつかの例を挙げます。

言語別

  • C言語:
    • ファイル入出力
    • 数値演算
    • 文字列操作
    • ポインタ
    • 構造体
    • 関数
    • メモリ管理
  • C++言語:
    • オブジェクト指向プログラミング
    • テンプレート
    • 例外処理
    • STL
    • マルチスレッド
  • Java言語:
    • 継承
    • インターフェース
    • GUIプログラミング
  • Python言語:
    • リスト
    • タプル
    • ディクショナリー
    • セット
    • 正規表現
    • Webスクレイピング
    • 機械学習
  • JavaScript言語:
    • DOM操作
    • イベント処理
    • Ajax
    • jQuery
    • Node.js
  • その他
    • シェルスクリプト
    • SQL
    • Web開発

用途別

  • ゲーム開発:
    • 2Dゲーム
    • 3Dゲーム
    • 物理シミュレーション
    • 人工知能
  • Web開発:
    • 静的Webサイト
    • Webアプリケーション
    • REST API
  • データ分析:
    • データ収集
    • データクリーニング
    • データ分析
    • 可視化
  • 機械学習:
    • 機械学習モデルの構築
    • 学習データの準備
    • モデルの評価
    • モデルのデプロイ
  • アルゴリズム
  • データ構造
  • デザインパターン
  • テスト駆動開発

具体的なサンプルコードをお探しであれば、以下の情報を教えていただけますか?

  • 言語
  • 用途
  • レベル (初心者、中級者、上級者)
  • その他の条件

これらの情報を教えていただければ、より具体的なサンプルコードを提供することができます。



CMakeポリシー「CMP0040」を回避するその他の方法

しかし、状況によっては、これらの方法が適用できない場合があります。以下、そのような場合に役立つ2つの代替方法を紹介します。

CMAKE_CURRENT_LIST_DIR マクロを使用する

add_custom_command() コマンドの WORKING_DIRECTORY 引数に CMAKE_CURRENT_LIST_DIR マクロを指定することで、カスタムコマンドのワーキングディレクトリを現在のCMakeリストファイルのディレクトリに設定できます。これにより、ターゲットが現在のディレクトリ内に存在しなくても、CMP0040 ポリシーによるエラーを回避できます。

add_custom_command(TARGET foo
                   WORKING_DIRECTORY ${CMAKE_CURRENT_LIST_DIR}
                   COMMAND ${CMAKE_COMMAND} -E echo "Running custom command for foo")

サブディレクトリのターゲットに対して、親ディレクトリからadd_custom_command()を使用しない

サブディレクトリのターゲットに対してカスタムコマンドを定義する場合は、そのサブディレクトリから直接 add_custom_command() を使用するのではなく、親ディレクトリから add_custom_command() を使用するようにします。

# 親ディレクトリ (CMakeLists.txt)
add_custom_command(TARGET foo_subdirectory
                   COMMAND ${CMAKE_COMMAND} -E echo "Running custom command for foo_subdirectory")

# サブディレクトリ (foo/CMakeLists.txt)
add_executable(foo_subdirectory_exe SUBDIRECTORIES .)
target_link_libraries(foo_subdirectory_exe foo)

注意事項

上記の方法を使用する場合は、以下の点に注意する必要があります。

  • CMAKE_CURRENT_LIST_DIR マクロを使用する場合、カスタムコマンドが常に現在のCMakeリストファイルのディレクトリで実行されることに注意する必要があります。
  • サブディレクトリのターゲットに対して親ディレクトリから add_custom_command() を使用する場合は、ターゲットとカスタムコマンドの依存関係を正しく設定する必要があります。

これらの方法は、CMP0040 ポリシーによるエラーを回避するための柔軟な方法を提供しますが、状況によっては複雑になる可能性があることに注意する必要があります。




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