CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS のその他の設定方法

2024-04-02

CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS の詳細解説

CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS は CMake の変数で、テスト実行中に検出される警告の最大数を制御します。デフォルト値は 50 で、この値を超えると ctest_test() コマンドの出力が切り捨てられます。

設定方法

この変数は以下の方法で設定できます。

  • CMakeLists.txt ファイル
set(CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS 100)
  • CTestCustom ファイル
CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS: 100

動作

CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS で設定された値を超えると、ctest_test() コマンドはテストの実行を中止し、以下のメッセージを出力します。

...
[build/test/my_test]
Maximum number of warnings (100) exceeded.
...

詳細

  • CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS は、ビルドステップ全体で検出される警告の最大数に影響します。
  • 個々のテストケースで検出される警告数に制限を設けたい場合は、CTEST_TEST_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS 変数を使用します。
  • CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS は、テストの失敗には影響しません。テストは警告があっても成功する可能性があります。
  • 警告の数を減らすには、コンパイラオプションを変更したり、コードを修正したりする必要があります。

補足

  • CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS は、CMake バージョン 3.10 以降で利用可能です。
  • この変数は、CTest の "CTestCustom" 機能の一部です。

以下の例では、CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS 変数を 100 に設定しています。

set(CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS 100)

add_test(my_test
  COMMAND ...
)

ctest()

この例では、テストの実行中に 100 個以上の警告が検出された場合、ctest_test() コマンドはテストの実行を中止し、メッセージを出力します。



CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS のサンプルコード

CTestCustom ファイルを使用する例

CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS: 100

# テストケース
add_test(my_test
  COMMAND ...
)

ctest()

CMakeLists.txt ファイルを使用する例

set(CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS 100)

# テストケース
add_test(my_test
  COMMAND ...
)

ctest()

この例では、CMakeLists.txt ファイルを使用して、CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS 変数を 100 に設定しています。

個々のテストケースに制限を設定する例

set(CTEST_TEST_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS 50)

# テストケース
add_test(my_test
  COMMAND ...
)

ctest()

この例では、CTEST_TEST_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS 変数を 50 に設定することで、個々のテストケースで検出される警告数に制限を設けています。

補足

  • これらのサンプルコードは、CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS 変数の使用方法を理解するためのものです。
  • 実際の使用例は、プロジェクトの要件に応じて調整する必要があります。


CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS の設定方法

CMakeLists.txt ファイル

set(CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS <value>)

CTestCustom ファイル

CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS: <value>

コマンドライン

cmake -D CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS=<value> ...

環境変数

export CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS=<value>

CTest GUI を使用している場合は、GUI の設定画面で CTEST_CUSTOM_MAXIMUM_NUMBER_OF_WARNINGS 変数を設定できます。

どの方法を使用するかは、プロジェクトの要件と環境によって異なります。




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