Objective-C++コンパイラフラグチェックのサンプルコード
CMake モジュール CheckOBJCXXCompilerFlag の詳細解説
CheckOBJCXXCompilerFlag は、CMake の Modules に含まれるマクロで、C++ コンパイラが特定の Objective-C++ コンパイラフラグをサポートするかどうかを検出するために使用されます。これは、プロジェクトが特定の機能を使用するかどうかを判断したり、コンパイル時に適切なフラグを設定したりするために役立ちます。
使用方法
CheckOBJCXXCompilerFlag を使用する方法は以下の通りです。
check_objcxx_compiler_flag(FLAG [VARIABLE_NAME])
FLAG
: チェックするコンパイラフラグVARIABLE_NAME
: 結果を格納する変数名(省略可)
例
check_objcxx_compiler_flag("-std=c++17")
if(CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_SUPPORTED)
message(STATUS "C++17 is supported by the compiler")
else()
message(STATUS "C++17 is not supported by the compiler")
endif()
この例では、-std=c++17
フラグがコンパイラによってサポートされているかどうかをチェックしています。
詳細
CheckOBJCXXCompilerFlag は、以下の変数を設定します。
CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_SUPPORTED
: フラグがサポートされているかどうかCMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_VALUE
: フラグの値
これらの変数は、if()
ステートメントなどで使用することができます。
CheckOBJCXXCompilerFlag を使用することで、以下の利点があります。
- コンパイラが特定のフラグをサポートするかどうかを簡単にチェックできる
- コードの移植性を向上させることができる
- コンパイルエラーを減らすことができる
注意事項
CheckOBJCXXCompilerFlag は、すべてのコンパイラでサポートされているわけではありません。使用前に、コンパイラのドキュメントを確認してください。
CheckOBJCXXCompilerFlag のサンプルコード
フラグがサポートされているかどうかをチェックする
check_objcxx_compiler_flag("-std=c++17")
if(CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_SUPPORTED)
message(STATUS "C++17 is supported by the compiler")
else()
message(STATUS "C++17 is not supported by the compiler")
endif()
フラグの値を取得する
check_objcxx_compiler_flag("-std=c++17" CXX_STANDARD)
message(STATUS "The C++ standard is: ${CXX_STANDARD}")
複数のフラグをチェックする
check_objcxx_compiler_flag("-std=c++17")
check_objcxx_compiler_flag("-stdlib=libc++")
if(CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_SUPPORTED AND CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_SUPPORTED)
message(STATUS "Both flags are supported by the compiler")
else()
message(STATUS "One or more flags are not supported by the compiler")
endif()
条件付きでコンパイルオプションを設定する
check_objcxx_compiler_flag("-std=c++17")
if(CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_SUPPORTED)
set(CMAKE_CXX_STANDARD 17)
endif()
外部プロジェクトで使用するために変数を設定する
check_objcxx_compiler_flag("-std=c++17" CXX_STANDARD)
set(CMAKE_MODULE_PATH ${CMAKE_MODULE_PATH} "${CMAKE_CURRENT_SOURCE_DIR}/../modules")
add_subdirectory(external_project)
キャッシュを使用する
check_objcxx_compiler_flag("-std=c++17" CXX_STANDARD CACHE)
if(CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_SUPPORTED)
message(STATUS "C++17 is supported by the compiler")
else()
message(STATUS "C++17 is not supported by the compiler")
endif()
これらのサンプルコードは、CheckOBJCXXCompilerFlag のさまざまな使用方法を示すためのものです。ご自身のプロジェクトに合わせて、適切な方法を選択してください。
CheckOBJCXXCompilerFlag の代替方法
手動でチェックする
if(CMAKE_CXX_COMPILER MATCHES ".*clang.*")
set(CMAKE_CXX_STANDARD 17)
endif()
この方法は、コンパイラのバージョンや種類を判断する必要があります。
外部ツールを使用する
find_program(CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_CHECKER
NAMES "objcxx-compiler-flag-checker"
PATHS "/usr/local/bin;/usr/bin")
if(CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_CHECKER)
execute_process(
COMMAND ${CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_CHECKER} "-std=c++17"
OUTPUT_VARIABLE CXX_STANDARD
OUTPUT_STRIP_TRAILING_WHITESPACE)
if(CXX_STANDARD)
message(STATUS "C++17 is supported by the compiler")
else()
message(STATUS "C++17 is not supported by the compiler")
endif()
else()
message(STATUS "Could not find objcxx-compiler-flag-checker")
endif()
この方法は、外部ツールが必要になります。
CMake の変数を使用する
if(CMAKE_CXX_COMPILER_ID MATCHES ".*Clang.*")
set(CMAKE_CXX_STANDARD 17)
endif()
この方法は、CMake の変数に依存するため、移植性が低くなる可能性があります。
ヘッダーファイルを使用する
#include <iostream>
int main() {
std::cout << "C++17 is supported by the compiler" << std::endl;
return 0;
}
この方法は、コンパイルエラーが発生するかどうかで判断します。
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