QTreeWidget::invisibleRootItem()関数のサンプルコード

Qt WidgetsのQTreeWidget::invisibleRootItem()関数解説

QTreeWidget::invisibleRootItem()関数は、ツリーウィジェットの内部で使用されている見えないルートアイテムを取得するために使用されます。このアイテムは通常、ユーザーには表示されませんが、ツリー構造を構築するために必要です。

戻り値

この関数は、QTreeWidgetItem型のポインタを返します。このポインタは、見えないルートアイテムへの参照を表します。

コード例

// ツリーウィジェットを作成
QTreeWidget treeWidget;

// ルートアイテムを取得
QTreeWidgetItem *invisibleRootItem = treeWidget.invisibleRootItem();

// ルートアイテムの子要素の数を出力
int childCount = invisibleRootItem->childCount();
qDebug() << "Child count:" << childCount;

詳細

• QTreeWidget::invisibleRootItem()関数は、ツリーウィジェットにルートアイテムが存在する場合にのみ有効です。
• ルートアイテムは、ツリーウィジェットのモデルによって作成されます。
• モデルが設定されていない場合、またはモデルにルートアイテムが存在しない場合、この関数は nullptr を返します。
• ルートアイテムは、ユーザーインターフェースには表示されませんが、ツリー構造を構築するために必要です。
• ルートアイテムの子要素は、ツリーウィジェットのトップレベルアイテムとなります。

補足

• QTreeWidget::invisibleRootItem()関数は、Qt Widgetsモジュールのみに存在します。
• この関数は、Qt 4.6以降で使用できます。

Qt WidgetsのQTreeWidget::invisibleRootItem()関数を使ったサンプルコード

ルートアイテムの子要素を追加する

// ツリーウィジェットを作成
QTreeWidget treeWidget;

// ルートアイテムを取得
QTreeWidgetItem *invisibleRootItem = treeWidget.invisibleRootItem();

// ルートアイテムに子要素を追加
QTreeWidgetItem *childItem = new QTreeWidgetItem(invisibleRootItem);
childItem->setText(0, "子要素");

// ツリーウィジェットを更新
treeWidget.update();

ルートアイテムの子要素を削除する

// ツリーウィジェットを作成
QTreeWidget treeWidget;

// ルートアイテムを取得
QTreeWidgetItem *invisibleRootItem = treeWidget.invisibleRootItem();

// ルートアイテムの子要素を取得
QTreeWidgetItem *childItem = invisibleRootItem->child(0);

// 子要素を削除
delete childItem;

// ツリーウィジェットを更新
treeWidget.update();

ルートアイテムの子要素をすべて削除する

// ツリーウィジェットを作成
QTreeWidget treeWidget;

// ルートアイテムを取得
QTreeWidgetItem *invisibleRootItem = treeWidget.invisibleRootItem();

// ルートアイテムの子要素をすべて削除
invisibleRootItem->clear();

// ツリーウィジェットを更新
treeWidget.update();

ルートアイテムの子要素の数を取得する

// ツリーウィジェットを作成
QTreeWidget treeWidget;

// ルートアイテムを取得
QTreeWidgetItem *invisibleRootItem = treeWidget.invisibleRootItem();

// ルートアイテムの子要素の数を取得
int childCount = invisibleRootItem->childCount();

// 子要素の数を表示
qDebug() << "Child count:" << childCount;

ルートアイテムの子要素を反復処理する

// ツリーウィジェットを作成
QTreeWidget treeWidget;

// ルートアイテムを取得
QTreeWidgetItem *invisibleRootItem = treeWidget.invisibleRootItem();

// ルートアイテムの子要素を反復処理
for (int i = 0; i < invisibleRootItem->childCount(); ++i) {
  // 子要素を取得
  QTreeWidgetItem *childItem = invisibleRootItem->child(i);

  // 子要素のテキストを取得
  QString text = childItem->text(0);

  // テキストを表示
  qDebug() << "Text:" << text;
}

QTreeWidget::invisibleRootItem()関数の代替方法

QTreeWidget::model()関数を使う

// ツリーウィジェットを作成
QTreeWidget treeWidget;

// モデルを取得
QAbstractItemModel *model = treeWidget.model();

// モデルからルートアイテムを取得
QModelIndex rootIndex = model->index(0, 0);
QTreeWidgetItem *rootItem = model->itemFromIndex(rootIndex);

QTreeWidget::topLevelItem()関数を使う

// ツリーウィジェットを作成
QTreeWidget treeWidget;

// 最初のトップレベルアイテムを取得
QTreeWidgetItem *rootItem = treeWidget.topLevelItem(0);

これらの方法は、QTreeWidget::invisibleRootItem()関数よりも効率的な場合がありますが、コードが少し複雑になる場合があります。